「本当の自由」を手に入れたい!起業のその先にあるモノ
起業は常に自己責任が付きまとう
責任の所在というものを起業という側面から見ていきたいと思います。
起業というのは厳しい世界と言われます。
この「厳しい世界」と言われる所以の1つに責任の所在というものがあると思います。
責任とは、サービスの欠陥、人的損失や損害、全ての支払い等などです。
責任=権限は比例している
もちろんその手前の細かい事、クレームや投資の意思決定やサービス導入や価格決定など、
責任と権限の大きさは一致しています。※大きな株式会社などは除きます
仮に雇用されている時は、善意ある行動をしていたら、
ここまで最終的な責任を従業員が求められる事はありません。
実はやりたい放題できる雇用時代
例えば、雇用されている会社員とします。新店舗の立ち上げの命令を受けた店長Aです。
残念ながら半年奮起して頑張ったにもかかわらず赤字続きで、会社は店舗の撤退を決断します。
撤退になってしまった責任の一端は店長のAさんにもあります。
しかし店長Aさんに、その分かかった経費や赤字、借金などの最終的な責任まではありません。
マイナス要素としたら、昇進への評価、上司部下の評判が下がるというくらいです。
いずれも店長や企画部に最終的な責任負わす事はありません。
責任100%=自由裁量100%
起業する場合、この会社から守られていた状態から一転して、自分が代表=会社になります。
起業家はやることなすこと、赤字要因や支払いまでの最終的な責任を100%負うことになります。
どうせ全ての責任を100%負うのであれば自由に意思決定ができるわけです。
人を雇うとあなたが守る側へ
もし起業して人を雇う事があれば、今度は自分自身が従業員を守らねばなりません。
脱サラして起業すると、守られ続けてきた者が一転して守る側になります。
そして人に任せるという事は、過程を任せて結果のみを受け入れる事です。
この良いも悪いも、起業家はただ結果のみに責任を負う気概が必要になります。
またこの過程と結果を信じることができなければ、人に任せるという行為はできません。
コツは「成果は半分、報酬は倍」
また自分ならもっとうまくできたのに、売上も作れたのに、という自負が強すぎる起業家も、
心情的に人に任せる事ができません。
そういう点では、自分一人で事業をやっている人を自営業といえます。
逆にビジネスモデルを作り、人に教育して育てて、過程と結果を任せて、
最終的な責任の所在だけ結果を含めて100%受け入れる。
人に任せる事が事業をやっている人は経営者といえるかと思います。
どうしても自分と同じ成果を求めてしまうと心情的に任せられなくなります。
経営者になるためその心情を乗り越えるには
「成果は半分、報酬は倍」くらいに思えなければ難しいでしょう。
自営業も経営者も一長一短
自営業は自分の営業に多大な自信がある人が多いです。
またはもしかすると人を雇うお金がないケースもあります。
経営者思考の方は、鼻から自分でやろうとしません。
仕組み作りに翻弄し、運転資金(給料を支払えるよう)を確保したり、その過程と結果を営めるように仕組みを作っていきます。
これはどちらが良いとは一概に言えません。双方にメリット・デメリットがあります。
その人の性格や目標によって分かれる所でしょう。
しかし小さき起業家は自営業から
これから起業したいと思われている方は、まずは自営業の道の方が多いかと思います。
人件費もかけれないなど物理的な要因もあるためです。
自らの営みによる過程から結果までの赤字や損失を受け入れる所から始まります。
環境が、市場が、競合がと言いたいが…
どうしても責任転嫁したくなるケースがあります。
起業したばかりの時に、以下のような事が起きると、とても平常心で受け止められないようなケースもあるでしょう。
いわゆる経営時における非日常的な出来事です。身の回りに多い出来事をあげてみます。
・競合先が近くにできたため売上が下がった
・従業員に売上を持ち逃げされた
・信頼していた人にだまされた
など自分の活動以外の所で、疲弊するような事や損失が起きた時、
つい他人や環境といった外部要因のせいにしてしまいがちです。
それもすべて自分の責任
しかし、それでも起業家たるものその人や外部要因のせいにしてはいけません。
他人や環境が原因だとしても、自分の事に責任転換する必要があります。
・競合先が近くにできたため売上が下がった
→競合ができるなんて想定もできず、事前に対策ができなかった見通しの甘い自分
→既存の顧客と強固な関係まで築けなかった至らない自分
・従業員に売上を持ち逃げされた
→お金の管理がずさんな体制のままで放置した自分
→そもそも持ち逃げするような人物と見抜けず採用した自分
・信頼していた人にだまされた
→だまされるようなうまい話に、他力本願的に期待していた自分
→だましてくる人を見抜けなかった人を見る目がない自分
といった形に自分の責任と捉えます。
愚痴は自分に跳ね返ってくる
逆にこの出来事を他人や環境のせいにしていたらどうなるでしょう。
競合先や元従業員、だまされたとはいえ元知人友人を恨み、悪口を言い、人に相談したり、愚痴ったりしてしまうと。
残念ながら当事者ほど、痛みを理解できませんし、自己責任である以上寄り添う事もできません。
お客様や健全な起業家同士がみたら、相手の評判と共に本人の評判も同時に下がります。
愚痴では解決する事がなく、長引く怒りとやるせなさで本業に差し障る事もあると思います。
自己責任への転嫁が起業家を成長させる
それよりも早い段階で、全て自分の責任と捉える事ができればどうでしょう。
自分の事なら次はコントロールできます。成長へ繋げる糧にする事ができます。
・競合先が近くにできたため売上が下がった
→大手にも負けない差別化を図り、顧客と強固な関係を早いうちから作る努力をしよう!
・従業員に売上を持ち逃げされた
→次から良い人材を見定められるよう人を見る目を養おう!
・信頼していた人にだまされた
→人と何かやる時のポイントとして、事前に人物調査するなど慎重に物事を進めるようにしよう!
など責任の矛先を自分に向けた時だけ、人はどんな出来事も前向きに捉える事ができるのです。
出来事すべてを糧にして生きる
そしてその前向きな捉え方は起業の道の全て糧となります。
その糧の量が起業家の血や骨となり、強固な意思と強靭な精神を宿す事ができます。
起業をしているしてないに関係なく、
辛いと少しでも感じたら、全て100%自己責任
と自覚し捉える所から、はじめてみてはいかがでしょうか。
そうすればきっと前向きな感情が芽生えてその経験が人生の糧となり、
あなたがより自由意志(=起業マインド)へと近づけるきっかけとなるはずです。