プラススタートが雇用、マイナススタートが起業

給料の有り難さに起業して心底気づく

脱サラしてまず一番に失ってから気づく事。それは毎月の給料の有り難さではないでしょうか。毎月月末になると約束された金額が必ず振り込まれるという現実。

これが数ヶ月も続けば、このお金が当たり前になり、精神面や経済面で安定し、いろいろ将来に向けて前向きになり、計画も立てたりできます。

 

来月の収入がなくなった時に本当の自分を知る

この当たり前と思っていた有り難い現実が一気に崩壊します。脱サラしたら給与がなくなる事など百も承知なのですが、想像と現実とでは、その恐怖と不安は天と地の差です。気持ちに余裕がなくなり、焦りや不安がでてきて当然です。

脱サラして月給がなくなった時点、それがマイナススタートです。

 

小利口な人ほど起業できないワケ

想像力が豊かで頭が賢いと言われる人ほど、中々起業の第一歩=脱サラまで踏み出せません。

利口な人ほど情報収集能力や検証力が高いため、この恐怖と不安の実感を身近に想像する事ができます。そのため非常に慎重になりがちです。

事業計画やアイデア、見通しなどしっかり持っていたとしても、このマイナススタートが心理障壁となりあと一歩が踏み出せないケースが多いです。

しかし今では副業や兼業に寛容な企業も増えてきましたので、賢く起業ができる時代になってきました。

利口な人ほど本業の傍らに器用に副業や兼業から始めて、事業のタネを育てるなどそこからチャレンジしても良いと思います。

 

「衣食足れば則ち栄辱を知る」を実感

中国の故事成語で「衣食足れば則ち栄辱を知る」と言う名言があります。私も起業初期には感銘を受けた言葉です。

由来は春秋戦国時代、王様へ向かって助言役がアドバイスした言葉です。まずは民を満たして初めて、栄辱(名誉と恥辱)=礼儀礼節を重んじられるようになると。

給料がなくなり貯金の目減りと共に、栄辱を知るなんて言ってられなくなるわけです。雇用時代には、当たり前にできたランチ、休憩中のコンビニでの買い食い、嗜好品への浪費、贅沢なものの消費など一切できなくなります。

さすがに今の時代に衣食住を完全に失う事はありませんが、金銭的・心情的にはドン底と言っても過言でないと思います

 

衣食足りずとも栄辱は失わないように

しかし自らの意思で脱サラし起業を志した人に、嘆く権利はありません。周りの状況は自分が好んで行動した結果であり、ひどい言い方ですが自業自得だからです。

自らが衣食足りずとも栄辱は失わないこれを身を持って実践していかなければなりません。

 

雇用時代は何をやるにもプラススタート

そういった意味で雇用されている時は、給料が保証された状態から仕事なので、プラススタートでした。

保証されているために、最小の労力で最大の利益を得ようとする発想も生まれてきて当然です。終身雇用制度がその典型を生み出しやすいです。

起業はそうはいきません。保証が何もないのです。最大の労力で最小の利益を得る所から始まります。

 

見えないものに身銭を切る勇気が必要

起業するとこれまで会社が負担していた、活動拠点、交通費、販促物など、自分で全て負担しなければなりません。

毎月が必ずマイナス(赤字)からスタートするわけです。マイナスを損益分岐点の0までもってきて、そこから頭出した分が初めて給料(利益)となります。

何分起業したてはその出た頭が非常に少ない・・・

「赤字ではなかったけど、1か月頑張ってたったの利益数千円?」

「ランチ1回分でこの1か月の努力が消える?!」

など心情はまさに衣食足りず状態になります。

 

唯一心を保てるのは「夢や目標」があるから

この時唯一、心を保てる事ができるとすれば、夢であり、目標であり、自分を信じる心があるからです。そして諦める事なくコツコツと続けていくとやがて実を結ぶ事があります。

起業家のマイナススタートが、大口契約、ストックビジネスの構築、顧問先の確保、リピーターの確保、などで給料のように絶対とは言えませんが、プラススタートに事業が転じる事は往々にしてあります。

 

その起業の希望の光が見えるまで、

・自分の可能性を信じる心

・人生を懸けて達成したい夢や目標

辛い時もこれを忘れる事なく、起業の道を走り続けてください。