名刺でわかる!相手の信用度”7つ”のチェックポイント

名刺交換から始まる営業の第一歩

起業してまず新規営業をしようと思った時、
真っ先に思いつく、選択肢で多い1つが「異業種交流会」です。

そこには同じように起業したばかりの方、
売り込みたい方が割合が多く参加しています。

そのため異業種交流会では、どちらかというと
あなたのサービスを買ってくれるという人より、
サービスを売り込みたい人の方が比率が多い
のが実態かと思います。

売りたい側がどうしても多い

起業したての仕事が少ない時期のためか、
売り込みもされる最中、
一緒に協業しませんか?
というオファーをもらうケースもあります。

自身が起業したての時は、

この人は信用できるのか…
良い話なのか悪い話なのか…
後で売り込まれたり、勧誘されたりしないか…

など何かと経験も少なく、
判別決断が難しいと思います。

協業や一緒にやりましょうの裏にある本音

起業初期の”一緒にやりましょう”の本音は、
集客、顧客の紹介に期待しがちです。

ある程度すでに集客や顧客基盤を持っているもの同士だと、
スキルや知識の協働で相乗効果もあるのですが、

起業したての頃は当然不安も強いです。
そのためこのようなオファーを出しがちになったり、
前者の集客や顧客紹介の期待が大きいです。

起業家は鑑識眼(人を見る目)が必須

しかし、今後延びていくであろう逸材の方や、
長くお付き合いすべき大切な人脈となる可能性もあります。

そのため全てのオファーを無下にせず、
初見でその相手の信用度や本気度など、
早い段階で見極めていきたい所です。

長い目でみても人を見る目(鑑識眼)を養う事は、
人と多く会う起業家には必須のスキルといえます。

その方の第一印象や話してる雰囲気なども、
重要ポイントですが、

名刺に記載されている客観的な情報から、
読み取れるポイントをご紹介します。

名刺の記載情報から読み取る

まず名刺には以下の項目が書かれているケースが多いです。

  1. 会社名 ※個人事業主の場合は屋号
  2. 名前
  3. 電話番号
  4. メールアドレス
  5. 住所
  6. キャッチコピーやサービス事業内容
  7. ホームページ

見極めるポイント4つ

その中で見極めるポイントは、

この4つです。

シンプルに費用の掛け方で変わってくるからです。
費用の掛け方=投資
であり、その人が事業にかける”想い”ではないでしょうか。

この想いに信用度や本気度を載せた、
各項目を考察していきたいと思います。

会社名/屋号
信用度順費用の掛け方捉え方
株式会社(法人格)20万~大手企業と同じ土俵の法人格
屋号(開業届け出している)0円税務署に提出して本気
屋号(開業届け出していない)0円名乗っているだけの状態?
名前のみで屋号なし0円趣味?副業?

仕事を頂きたい、または良い協業先を求めているなら、
「株式会社」か「個人開業」までは整えておきたい所です。

特に大手企業は「株式会社(法人格)」でないと
取引口座が持てないというケースがあります。

法人格の中にも「合同会社」「社団法人」「NPO法人」などあります。
※詳しくは法務局へ

起業して間もない内からいきなり株式会社にして
スタートするごく少数の方と会いますが、
経験上、本気度と勢いが断然違います。

人生を掛けている感は圧倒的に他より感じます。
法務局に登記をしている分、信用度も高く感じます。
出会いを加速させスタートダッシュに繋がっている方もいます。

開業届を出すと身が引き締まる

事業の成長や身の丈に合わせて…も正論ですが、
無鉄砲と思い切りの良さ、
そういったセンスはどこか紙一重な気もします。

信用度での理想は「株式会社」ですが、
費用は掛からない最低でも
「個人事業で屋号(税務署に開業届け済)」は準備すべきです。

メールアドレス
信用度順アドレス例捉え方
独自ドメインアドレス●●@toyota.com大手企業と同じ表記
無料で取れるメールアドレス●●@gmail.comグーグルやヤフーの無料で大丈夫?
メールはなくSNSのみ記載LINEやインスタのID無料のSNSサービスで大丈夫?

仕事を頂きたい、または良い協業先を求めているなら、
「独自ドメインアドレス」まで準備しておきたい所です。

独自ドメインのメールアドレスを取得するということは、

①独自ドメインを契約

②レンタルサーバーを契約

③メールアドレスの取得

の契約&手続きをドメイン提供会社へ済ましている方になります。
独自ドメインを取得する際には個人情報を提供会社に登録します。

GメールやYahoo!メールのデメリット

個人利用には非常に便利なYahoo!やGmailは、
商売用に使うにはフリーアドレスのため信用度が低く見られがちです。

もしトヨタさんに自動車見積もりのメールした時に、
返信が個人のGmailで返事きたら、
「ちょっと大丈夫?あやしい?」と思ってしまいますよね。

SNS記載だけでは信用度は低い

またSNSのIDだけが書いてあるだけでは、
知り合った方やSNSのみターゲットにしているのか、
趣味の延長くらいなのか、
事業をしっかり営んでいる印象は持ちにくいです。

自身が新規集客を取っていきたい、
または意識をしているなら、
相手とのメールやり取りで信用ある体制は必須です。

信用度と新規集客も意識しているなら、
「独自ドメインのメールアドレス」は準備しましょう。
※費用も年間1,000円~3,000円程度です。

住所
信用度順費用の掛け方捉え方
事務所・レンタルオフィス月◯万円~行けば会える安心感
住所貸し・バーチャルオフィス月◯千円~常駐はしていないの?
自宅0円 ※プライバシーリスク有りGoogleMapでのプライバシーリスク
表記なし0円どこで商売をしているの?

仕事を頂きたい、または良い協業先を求めているなら、
「事務所・レンタルオフィス」が理想ですが、
起業これからの人にとっては、
初期費用や固定費、複数年契約など
費用面の負担がとても大きいです。

まずは小さく始めるなら
「住所貸し・バーチャルオフィス」から始めて問題ないでしょう。

自宅表記がリスクに(女性は特に)

今どきはグーグルマップなどで、
自宅周辺まで見えてしまうので、
プライバシーリスクが発生します。
郊外の住所だと地の利が活かせないイメージも与えてしまいます。

もし市内や都心部で活躍したいのであれば、
顧客と同じ土俵である市内や都心部の住所を、
「住所貸し・バーチャルオフィス」で準備して、
ターゲットエリアから相談や依頼をしてもらいやすいよう、
機会損失を防ぎたい所です。

ホームページ
信用度順費用の掛け方捉え方
自社ホームページ所有◯万円~しっかりとした印象
無料ホームページサービス0円無料HPで大丈夫?
無料ブログサービス0円ア○ブロなどで趣味?
記載なし(持っていない)0円後で見返すものもない

仕事を頂きたい、または良い協業先を求めているなら、
「自社ホームページ所有」の一択となります。

もし「無料ホームページサービス」で始めてしまって、
後に自社ホームページにするとなると、
ドメインの引っ越しなどサイトは一時非公開にしたり、
検索順位がまた再出発になったり後からリスクも発生します。

また無料ホームページサービスではSEO対策するにも限界があります。

無料ブログサービスの限界

また「無料ブログサービス」は安易に始めるメリットがありますが、
SEO対策の概念は弱く、
広告表示や禁止事項など利用規約に縛られる事になります。

同じく無料ブログサービスだけで、
事業を大きくしていくのは限界と感じた時、
いずれ自社ホームページにする段階がやってきます。

育てていける自社ホームページを持とう

「自社ホームページ」を持つ事が理想ですが、
いくらでもお金をかける事ができます。

まずは小さく始めて、
最低限必要なメニュー構成と
素人感のないデザインでプロに制作してもらい、
自社所有する事が大切かと思います。

そして利益向上と共に、デザインやメニューや機能を拡張して、
自社所有のホームページを育てていく事がとても大切です。

信用最低ラインでまとめてみる

  1. 会社名:個人屋号(相手には分からないが開業届も出す)
  2. 名前:本名
  3. 電話番号:携帯電話でも可
  4. メールアドレス:独自ドメインのメールアドレス
  5. 住所:バーチャルオフィスなど住所表記は必ず
  6. キャッチコピー:自分は○○の専門家と一目で分かるように
  7. ホームページ:自社ホームページ所有

上記のように最低限情報が記載された名刺であれば、

・事業にかける想いの本気度と信用度

・新規集客や顧客基盤がある感(もしくは新規集客をしっかり意識している)

を持っている方、と判断しても良いでしょう。

いただいた名刺はすぐしまわない事

すでにここまで読んで頂いた方なら、
「名刺交換した時に、すぐ名刺入れにしまっては絶対ダメ」
という事もお分かりかと思います。

それは相手へ興味がない=の印象を与えてしまう上、
それ以上に、名刺には客観的に相手を知れる情報が満載なのです。

その名刺からの断片的な情報と、
名刺交換した際の人柄や、
事業への誠実さなどを判断材料に、
多くの人と会い起業家としての「鑑識眼」を養っていってください。