経営者が思考停止をするとどうなるのか

「あきらめたらそこで試合終了」

某バスケット漫画の有名な名言です。

起業家が終了する時はどんなタイミングでしょうか。
売上が落ちた時、支払いが出来ない時、従業全員に辞められた時等など、
その時々は大変ショックやお先真っ暗感は当然感じます。

しかし立ち上がり冷静になり、
一つ一つの解決策を見出して
行動していけば解決へと繋がる事は
フル権限を持っている経営者の立場では往々にあります。
火事場のクソ力や背水の陣というやつです。

本当に終了のタイミングは
良い時も悪い時も
経営者が思考停止した時です。

全てはそこから試合終了への道が始まります。

起業家たるもの、
逃げの選択をしてしまっても、
誰も助けてくれません。

尻拭いや起死回生を他力に期待していても
そんな機会は一向に訪れません。

 

順風に思える時期があっても、
時代や外部要因は常に知らぬ間に変化しており、
その追随を受け入れては、
競合他社より抜きん出ている必要があります。

競合他社を抜きん出るには、
現状以上にしっかり考え抜く力は必須です。
それには論理的な思考をある程度身に着けなければなりません。

論理的思考方法が起業の道標となる

それは思考力 × 検証分析力 × 実行力です。

どれかが一つでも面倒くさいで思考停止して、
問題を放置しても時間の経過と共に悪化してしまいます。

早かれ遅かれ右肩下がりになります。
そしてそこで試合終了
です。

長く生き残る起業家になるため、
3つの力の正しく理解し高めていく必要があります。

①思考力

この思考力の強弱はどのように測定するかというと

弱:面倒くさいと思って辞めたくなる所

強:解決の糸口が見えるまで突き詰める所

になります。

人間だれしも、面倒くさいと思った事があると思います。
それは思考力としては弱です。

問題の重要性による事もあるので、
一概に全て解決せよというわけではないですし、
むしろ面倒くさいで手放した方が精神衛生上良いケースもあります。

しかし起業家が考えるべき営業や集客、
教育や経営戦略などは、
どれも重要で一歩間違えれば経営的に死活問題です。

いかに起業家(経営責任者)が深掘りして思考できるか、
これが長く生き残るのに必要な要素になってきます。

解決の糸口にはロジカルツリーが効果的

一般的に論理的な視点から問題を紐解けば、
解決策がない問題はないと言われます。

その前提で思考力を最大限使った到着点とは
「解決の糸口」これが見える所になります。

ここまで掘り下げる方法は、
論理的思考(ロジカルシンキング)が必要で、
調べたらいくらでも文献はでてきます。

その中でも最もポピュラーで分かりやすい手法というのが、
ロジックツリーという枝葉に分けて掘り下げていく方法です。

自問自答してそれを枝葉に書いていくようなイメージで進められます。

コツは二人でやる事

できれば先輩起業家や、
ロジカルシンキングに詳しい方と実践するとより効果的です。

なぜなら、
自分の引き出しにないものは発想として出ないから
です。

原因が見えてきたら解決への行動が見える

そして最終的に
明確な原因が見えてきて、はじめて解決策が見出されます。

人が動くには感情が根にありますが、
論理的な根拠や数字というものは覆せないため説得力がプラスされます。

ここまでを導く力が思考力(論理的思考力)です。
責任ある意思決定をする者には必須の力です。

②検証分析力

上記の論理的思考をもってしても、
どうしても卓上の理論から抜け出せません。

現実的な解決策に近づけるには、
仮説を立てたり数値まで落とし込める
検証や仮定と分析力が求められます。

起業家で現場の感覚がある方は、
このあたりが強い方も多いです。

しかし現場は任せっきりで起業家が経営者となり、
現場の感覚がなくなってくると検証分析に乖離がおきます。

アンケートや現場の声にヒントあり

そしてこの検証や分析には、多少なりとも労力が発生します。

お客様にアンケートを取ったり
業界の公開データや
自社の実績データをかき集めるなど

思考作業から手足作業に移ります。

ここをコンサルティング会社やアンケート回収会社へ
委託する外部委託という選択肢も良いかと思います。

しかし起業したての段階で、
分析やアンケート調査に費用は掛けられません。

ここは自力で現場感覚を駆使する所です。

労力をかけた検証仮定が、

現実に近ければ近いほど具体的な解決策となり

次の実行力に繋がってきます。

③実行力

ここで唯一、問題ある現実を変える事ができる力になります。

結局、行動しなければ現実は何も変わらないというものですが、
この掛け算された時に導かれた、解決策はひと味違います。

やみくもに見出した解決策より、
明確で論理的な解決策は、
圧倒的に行動を後押しする、前向きなパワー
をもたらします。

そしてその行動で、
見事問題解決に至った際は起業家として1つの自信になっています。

仮にこの過程を経ていれば1つの検証結果を得たという事で、
失敗ではなく次の行動への成功の糧になっています。

エジソンの「失敗でなく、うまく行かない方法を1万通り発見した」というやつです。

現状維持がありえない世界

もしあなたが起業家で、
面倒くさいで思考停止し現状維持では
右肩に下がるだけです。

とはいえ目の前の雑務や日々の業務に
忙殺される事も多々あると思います。

起業家には現状維持を回避するため、
危機感を味方に付けねばなりません。

ロジカルツリーで思考や課題を明確に

今一歩行動できていない、
面倒くさいでいつも思考停止してしまう方は、

まず行動する手前の
論理的な思考方法(ロジカルツリー)の実践
がオススメです。

そして仮定検証に少し時間を掛けて、
整理と分析をしてみる。

ここから実践してみてはいかがでしょうか。

とはいえどうしても論理的思考が苦手な経営者さんもいます。
そういう場合は、コンサルティングをつけるなど
フル権限のある経営者なら
いくらでも補完する選択肢は見つかります。

論理的な思考から具体的な解決策が見えてきた時、
さらなるの明るい未来への一歩が
足取り軽く行動へと踏み出している事でしょう。