事前に知れば怖くない!?起業時におけるお金の内訳

今回は起業して出ていく
お金(支払)の話をしたいと思います。

起業活動は営業や広告、経理雑務など
様々は実務をすべてこなす必要があります。

起業して初めの段階で必要な、
名刺やチラシ、ホームページなど、
営業活動で必要な支出
はイメージしやすいと思います。

 

営業活動外で支払うものも何かと多い

しかし起業すると、売上を上げるための支出以外にも、
会社運営に必要な、
様々な経費や税金などを発生(体験)する事になります。

そのため実際は一度経験してみないと
起業する前では見えてきにくい支出も多いのが現実です。

いきなりの支払い通達にとまどってしまったり、
今すぐには払うとなると少し困ってしまったり、

想定外に支払う事になってしまう感覚は、
起業1年目は特に多いと思います。
※これは無知なだけで、当たり前の支払いではあるのですが。

ネットで調べるだけでは限界

しかし、絶対払わないといけないと事前に分かっていれば、
ある程度覚悟と準備ができて想定外ではなくなります。

そのためには事前にどこで調べたり、
または聞いたりしたらいいのか。。
実はここが分かりにくい所かと思います。

そもそも業種業態で違うし、
店舗を持つ人や、一人身で起業する場合など様々だからです。

 

一番の方法は経験者から聞く事(同業者から聞ければなお良い)

支払った経験=多少の痛みとして、
記憶に残ってるケースも多いはずです。

今回は起業一般的なケースと、
私の店舗運営(コワーキングスペース)経験から、
店舗事業における支出をお伝えします。

個人が開業するような1店舗規模の飲食店の例です。
店舗を持たない起業の場合は、
ここから不要と思ったものを外して
参考にして頂ければと思います。

毎月必ず掛かる(固定)

電気

→エアコン、コンセントからの電気使用、温水出すための給湯など

水道代

→厨房、お手洗いなど

家賃

→テナント、店舗、ビル1F~2F路面に近いほど家賃が高い

固定電話

→店舗ビジネスなら必要

携帯電話

→仕事用の携帯電話

インターネット代

→Wi-FiかポケットWi-Fiなどインターネット接続するため

HP維持費

→ホームページや予約システムなどの掛かる利用料など

マットや制服レンタル費

→玄関マットや制服がレンタルやリースの場合

駐車場代

→自社用またはお客様用

業務ソフト(給与計算や会計ソフト)代

→経費帳簿や従業員の給与計算ソフトの利用料

借入返済費

→借入している場合の毎月の返済額

ゴミ処分費

→業務用で出たゴミは回収業者にて処分代行。1袋45Lなら300円くらい掛かります。

給料

→自分のではありません。従業員の皆さんのです。

税理士

→顧問契約をする場合の月額費用

社会保険労務士

→顧問契約をする場合の月額費用

ドリンクサーバーリース・レンタル代

→ドリンクサーバーがレンタルやリースの場合

 

毎月ほぼ必ず掛かる(変動)

食材

→売上のため

酒代

→売上のため

氷代

→売上のため

消耗品費

→ティッシュ、箸、文具、用紙、消臭剤、インク等など

交際費

→飲み会、経営会、交流会、商談時のカフェなど

広告費

→チラシ、HP、名刺、看板、スタンプカードなど

販促費

→ビラ配り、広告サイトへ掲載、ポスティング、SEOなど

振込手数料

→振込時に掛かる

両替手数料

→両替時に掛かる

 

年度末や突然くるもの(初めてでびっくりしがち)

固定資産(償却資産)税

→テナントのデザインや内装費に掛かる税金

市民税県民税

→個人に掛かる税金

国税

→法人に掛かる税金

所得税

→儲かった利益に掛かる税金

防火管理費

→テナントビルの防火管理に掛かる費用

火災保険

→もしもの火災のための保険料

損害保険

→お客様に損害がでた時の保険料

消費税

→期末に年間分の支払い(起業して2年は免税)

労災保険

→従業員の怪我・病気などの保険

雇用保険

→従業員の雇用保険(失業手当などが出るため)

年末調整

→年末に源泉徴収税の調整を依頼すると別途掛かる費用

確定申告/決算費

→年度末や決算時に国に申告するのに依頼すると別途掛かる費用

 

開業時に掛かる(始める時)

行政書士/司法書士

→株式会社設立や規約や契約書作成代行など

飲食店営業許可

→保健所に許可をもらうための費用

食品管理衛生

→上記の許可を取るために必要な講習の費用

求人費

→従業員を募集するのに掛かる費用

不動産テナントの保証金

→月家賃の5~12か月分を保証金として先払い

店舗デザイン設計費

→店舗をどのようなデザイン設計にするかデザイナーへの費用

※居抜き物件でそのままでよければ掛からない

店舗工事費

→工事してもらう費用

収入印紙代

→何かと契約書などに貼らなければならない印紙代


 

店舗ビジネスは支払いが何かと多い

もし飲食店など店舗を持つ必要がなければ
上記から10~20項目は消えます。

さらに事務所など借りなければ
さらに5~10項目も消えると思います。

できる限り売上の少ない時期は支払いも少なくしておきたい所です。

またびっくりするのは年度末や申告してから
数ヶ月後にくる国や市町村の税金、保険などの支払いです。

 

支払いは想定内に

分割や延滞措置がありますが、
問答無用に振込依頼書が送られてきます。

事前に支払いの知識を入れておき、
支払いの予想外を想定内に
して営業活動に専念できるようにしておきましょう。